はじめに

亀頭包皮炎はとてもつらい病気です。

このページをご覧になっている方は、そのつらさをまさに肌で感じていることでしょう。

亀頭包皮炎は、簡単に言うと、亀頭周りがかぶれ、痛痒くなっている状態。何らかの雑菌が亀頭周りで増えてしまい、皮膚が異常をきたしている状態です。

ある時、ペニスが痒くなり、「亀頭包皮炎」と診断されました。

とにかく痒みがつらく、日や時間帯で多少の差はあるものの、ピーク時には仕事や日常生活が手につかず、笑い話でなく自ら死を選ぶという選択肢も頭に浮かんだ時期もありました。そのくらい、つらい病気です。

そして私は20箇所以上の泌尿器科の門を叩き、様々な検査や治療を行いました。しかし、一向に良くなる気配はありませんでした。

来る日も痒みと戦いながら、なんとか仕事や家事をこなし、時間さえあれば評判の良さそうな病院をネットでサーチ。

同じように苦しんている方がいることも、ブログや掲示板で知りました。少なからず心強かったですが、皆一様に、

「治らない」「良くならない」と言います。

さまざまな薬や方法を実践して、私は何とか治すことができました。

同じように苦しんている人の助けになればと思い、記事を書くことにしました。

少しでもご参考になればと思います。

【注意】

あくまで個人の経験です。医学的根拠に基づいた内容ではありません。当ブログの内容を自身にも試したことにより、人によっては症状が悪化することも有り得ます。あくまで参考までに、ご覧いただければ幸いです。

経緯

5年前くらいのある日、仕事(デスクワークです)中、なんか股間がムズムズするなと違和感を感じました。

トイレに言って様子を見ると、ペニスの亀頭部分が赤くまだらに軽い炎症を起こしており、見るからに痒そうな状態になっていました。

「なんじゃこれ!?」

帰宅後、ネットで「ペニス  かゆい」と検索

クラミジア、梅毒などの性病も疑わしかったですが、一番検索に引っかかったのは

「亀頭包皮炎」でした。

まだその時は、そこまで痒くなかったこともあり、あまり重く受け止めていませんでした。

まさかそこから、数年にも及ぶ苦しみが待っているとは知らず・・・

数日後、さすがに痒くなってきて、心配になり、病院に行くことにしました。

泌尿器科に行ったことのなかった私は、恥ずかしさからもなかなか決心できなかったのです。

近所の泌尿器科に行きました。

症状を伝えると、初老の医師からズボンとパンツを脱いで見せてくれと言われ、患部を見てもらいました。

「あー、炎症起こしてるね。塗り薬を出すから、毎日塗って」

診察終了。

この時もらったのはステロイド系の薬。リンデロンVGクリームでした。

とりあえずそれを言われた通り塗ってみる。

おお・・・

痒みが引いていくではありませんか。

良かった良かったと安堵

しかし寝て起きると、朝痒くなっていました。

またリンデロンを塗る。

また痒くなる。

リンデロンを塗る

痒くなる・・・

しばらくそんな日々を繰り返しました。

まずここで一つの失敗をします。

リンデロンVGクリームがなくなったのですが、病院に行かなかったのです。

しかしまだ痒みは続く。

家に、子供用にいつか処方されたリンデロンVG軟膏を発見します。

それを自己判断で使用を始めてしまいました。

今思えば、これがよくありませんでした。

長期間に渡ってステロイドを塗ったことで、赤みや炎症は収まりましたが、

とんでもなく皮膚が弱くなってしまったのです。

ここから、本当の苦しみが始まりました。

炎症も生じていないのに、強い痒みを感じるようになってしまいました。

これは、ステロイドにより亀頭の皮膚が薄くなり、さらに皮膚の常在菌もリセットされ、無菌状態になってしまったのだと、今では考えます。

人間の皮膚には常在菌がいます。これが、外部からの刺激や菌とのバランスを保ち、皮膚を健康な状態に維持しているのです。

リセットされた皮膚はノーガード状態です。

少しの刺激もダメージになります。

私の亀頭はそのような状態になってしまったのです。

痒みの深刻度は前よりもひどくなっていました。

不思議なことに、ペニスの見た目は普通なのに、それなのに痒くてたまらないのです。

また少しバランスを崩すと、炎症や赤みが出る日もありました。

とても不安定な皮膚の状態だったと言えます。

そこから、他の泌尿器科に通ったり、ネットで口コミを見て、市販薬を自己判断で試したり、とにかく闇雲に行動しました。

結果的に、

やらない方が良かったこと

やって良かったこと

をご紹介しながら、どのようにして治っていったのかご覧いただければと思います。

自己判断で試してみたこととその結果

ピロエース石鹸

オススメ度・・・★☆☆☆☆(星1つ)

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感想(7件)

どこかの掲示板で

「効果がある」

とされていました。

結論としては、やめたほうがいいです。

状態によるかもしれませんが、亀頭はとても敏感な場所です。

亀頭包皮炎になると、さらに敏感になります。

少しパンツの布地が触れるだけでも、痒みが強くなります。

そんな場所に、刺激の強いピロエース石鹸を使って、改善するはずがありません。

恐る恐る、私も試しては見ましたが、予想通りの結果となりました。

ネットでは「改善した」という声もあるので、真意はわかりませんが、

私は合わなかったです。

ニゾラールクリーム

オススメ度・・・★★☆☆☆(星2つ)

こちらもどこかの口コミで見つけました。

真菌系に効くみたいです。

私は塗っても何も起こらず。悪化もしませんでしたが、何も効果が感じられませんでした。

包皮炎には「細菌性」と「真菌性」のものがあります。

真菌は「カビ」の類です。

泌尿器科で検査すればわかります。

私は真菌性のものではなかったので、まあ効かないのは当たり前ですが。

真菌系の場合は試してみるのもありかもしれません。

ネット通販で手に入ります。

クロマイP軟膏

オススメ度・・・★★★☆☆(星3つ)

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市販薬で簡単に手に入ります。

ステロイドが入っているので注意ですが、けっこう効きました。

毎日使うのは怖いですが、どうしてもつらい時は塗って症状を緩和できていました。

クロマイN軟膏の方は「真菌性」です。

私はこちらのクロマイP軟膏を使っていました。

他の皮膚炎や炎症などにも効果が高いので、1つ持っておいて損はないと思います。

ファンガークリーム・ファンガーソープ

オススメ度・・・★★★★☆(星4つ)

ドクターズチョイス ファンガソープEX

ドクターズチョイス ファンガクリーム

「亀頭包皮炎」で検索していると必ず目にします。

最初にソープの方を買いました。

ティーツリーの独特の香りが気になる人は気になりますが、

洗い心地は非常にさっぱりして、なんとなく効いた感じはあります。

クリームの方は、ソープを使い切るくらいで、もうかなり悩んでいた時期だったので、

金額も気にせず半ばヤケクソ気味で購入しました。

結果として、買って損はないなと思っています。

あまりたくさん塗るよりもお風呂上がりなどに少しだけ、薄く患部に塗る方が良さそうです。

すーっと痒みが引いていきます。

もちろん1回では効果は薄いです。

習慣的に、根気よく続けることが大事だと思います。

MUKETE(仮性包茎補助テープ)

オススメ度・・・★★★★★(星5つ)

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これをやり始めてから、かなり症状が回復に向かったと感じています。

おそらく、亀頭包皮炎に悩んでいるほとんどの人が「仮性包茎」ではないでしょうか。

私もそうです。

亀頭包皮炎は、亀頭まわりの皮膚で雑菌が悪さをし、炎症になっている状態ですが、

包茎のため、皮が被ったあたりが不衛生になり、皮膚の炎症が繰り返し起こされるスパイラルに陥ります。

これが、なかなか治らない原因かと思われます。

しかし包茎手術をしようにもお金はかかるし、勇気もない。

そもそも亀頭包皮炎の状態で手術なんか受けたら、絶対良くないですよね。

そこでまずは、なるべく皮が被らない状態を維持しました。

この仮性包茎補助テープは、医療用の透明な薄いテープにより、

皮が剥けている状態を維持してくれます。

こうすることで、亀頭が乾燥状態を保つことができ、少しずつ皮膚が強くなっていったことを実感できました。

その他(効果があったこと)

いろいろ書きましたが、薬に頼ってばかりでもなかなか治りません。

食生活が不規則であったり、ストレスにより免疫が低下すると、より痒みが増していたような気がします。

健康的な生活を送ることもとても大事です。(なかなか難しいですが)

亀頭包皮炎はとにかく皮膚が弱くなっている状態なので、元の皮膚に戻すということが大事です。

皮膚や粘膜の形成を助けるビタミンAなどのサプリを摂取したり、

自慰や性行為後はそのままにせず、シャワーで流して清潔にすることも心がけましょう。

また、入浴時は、絶対にボディソープなどで患部をゴシゴシ洗わない方が良いです。

皮膚を清潔にすることも大事ですが、皮膚の常在菌をボディソープにより落としすぎてしまうことも問題です。

私はもうお湯(ぬるま湯がベスト)で流しながら洗っているだけで、ほとんど石鹸などは使用していません。

あまりに痒みがひどい時は、冷水を患部に浴びせることも効果的です。

患部を冷やすことでヒスタミンの増殖を抑えます。

冷たいシャワーを患部にあてることで、皮膚も強くなっていったのだと思います。

まとめ

亀頭包皮炎は本当につらい病気です。

人前でかくこともできず、悶え苦しむ日々でした。

今も完全に治っているかと言われれば自信はありませんが、

確実に以前よりも気にならなくなっています。

仕事や日常生活にも支障はありません。

私は20箇所以上の泌尿器科に診てもらいましたが、どこも薬を出して、様子を見ましょう

というところばかりで、根本的な解決につながりませんでした。

ひどいところは患部も見ずに問診だけで済ませるところもありました。

少しずつ皮膚を強くして元に戻していくことが大事です。

薬に(特にステロイド)に頼りすぎずに、なるべく清潔・乾燥させ、皮膚を強くしていきましょう。

以上です。